タイ音楽バカが行く。

タイ音楽にどっぷりはまった、タイ音楽バカの音楽よもやま話です。

2016年07月

ケーンとの出会い

歌謡モーラムに初めて接したあのころ、曲がジャーンとはじまってすぐにバックでなんとも不思議な音色と和音でおはやしを奏でる楽器の存在に気付くときがあった。それがどんな楽器なのかは分からなかったけど、あとで分かったその楽器は日本で言うところの笙(しょう)のようなもののようだった。後に僕はこの不思議な楽器にどんどん惹かれていくことになったのでした。続きを読む

勝負は、下駄をはくまで、わからない

勝負は、下駄をはくまでわからない。ともうします。

もともとは、碁会所から(下駄をはいて)帰るまで、勝負は終わらないことからきている。

ライブめぐりもそんなところがあります。

つまり、実際にライブがはじまり、見て帰るまでが勝負であります。

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歌手との食事随想

土日の週末にチームガーンを務めていると、最低でも2回、多ければ5回は歌手と一緒に食事をすることになる。

「食事」と言っても、かしこまった場所での食事ではない。

コンサート会場やプロダクションの事務所までの道すがらにある飯屋や、歌手本人が自宅で作ってくれる料理がほとんどで、私のチームガーンの場合は歌手本人がイサーン深部の出身であることを理由に、黙っていてもイサーン料理が基本、そうでなければササッと食べられるクワイティアウ(麺類)となる。
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接近遭遇

ハイネック博士の分類によれば、以下の通りであるらしい。

第1種接近遭遇...空飛ぶ円盤を至近距離から目撃すること。
第2種接近遭遇...空飛ぶ円盤が周囲に何かしらの影響を与えること。
第3種接近遭遇...空飛ぶ円盤の搭乗員と接触すること。
第4種接近遭遇...空飛ぶ円盤の搭乗員に誘拐されたりインプラントを埋め込まれたりすること。また、空飛ぶ円盤の搭乗員を捕獲、拘束すること。
第5種接近遭遇...人類と宇宙人とが直接対話・通信を行うこと。

宇宙人の話ではない。歌手の話であった。

宇宙人を歌手と見立てれば、普段の我々と歌手と付き合い方は第5種接近遭遇以上ということになる。しかし、一言に歌手との対話と言っても、その歌手と我々との距離感は千差万別である。

ところが、その距離感を客観的に知る方法があるのだ。
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プロダクションの官僚主義

プロダクションの運営形態や会社の社風は十人十色である。

それに善悪を付ける気持ちなど毛頭ないことをお断りした上で、傍から観察する限りにおいては、浅学な私ながらにもプロダクションの個性や独自性を感じることができることをお伝えしたい。

単刀直入に言えばグラミーゴールド(GMG)の旧態依然とした社風から感じる重厚感、RSIAM(RS)の自由奔放から感じる開放感などが、それに相当しよう。

それに対して、昨年年末から知己となったマスターキー(MSK)の社風は特徴的である。
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ルークトゥン歌手との最高の贅沢

夜にコンサートがある日、チームガーンとして出発前の早い時間から歌手の家にいることがある。

コンサートに出かける前、歌手は家でどのような準備をして車に乗り込むのであろうか。以下、バンコクまたはバンコクから1時間程度の近郊の場所で、22時からコンサートがあることを想定して時系列的に述べる。
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著作権関連は複雑なのだ

洋の東西を問わずして、歌の世界では何事につけ常に著作権が絡んだ話となる。

「レーベルAの歌手は、レーベルBの歌手の歌を公的な場所で歌ってはいけない。」という例のアレである。
 
今回、正にその状況に遭遇した。しかも、他レーベルの歌を歌うのはテレビで放映される番組の中という状況だ。普通に考えて、このようなことが簡単に行われていいのだろうか。
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