タイ音楽バカが行く。

タイ音楽にどっぷりはまった、タイ音楽バカの音楽よもやま話です。

ラムヨン・ノーングヒンハーウ

開演前の振る舞いを観察する

一般的な話として、歌手のコンサート会場への到着時刻は開演1時間前となっている。ここで言うコンサートとは、ワットやラーンビアでのコンサートのことだ。例えば22時開演であれば21時到着である。

21時に到着して車の中で着替え、歌手は22時までの1時間弱の時間をどのように過ごしているのだろうか。所属しているプロダクションや歌手の性格ごとに大いに異なり、私にとってはそこに興味の矛先が向いてしまう。
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M150コンサートの憂鬱

木を見て森を見ず。その言葉がピッタリあてはまる、今に至るまでの暗い過去がある。

M150コンサートである。

今まで少なくとも10回は通っているコンサートでありながらも、きちんとステージを見たのは1回だけ、残りはすべてステージ脇にある駐車場で、歌手の写真を撮ったり話をしているうちに時間が過ぎてしまった。

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チームガーンの両刃の剣

両方の縁に刃が付いている剣は、人を斬ることもできるが一つ間違えれば自分自身も傷つけてしまう恐れがある。しいては「一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険を併せ持っている」という喩えだ。

チームガーンとしてコンサートに行った折、時として「両刃の剣」の概念を痛いほどに経験することがある。
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勝手知ったる他人の家

ミウ・マスターキーが弾んだ声で嬉しそうに私に伝えて来た。

「X月Y日、バンコクでキューが入ったよ。トムヤム、来れるかな?ちょうど土曜日だし。場所は、いつものウィパーワディー。さっき、店のマスターから電話が架かってきたの。

アーチャン(師匠ラムヨンの意)に聞いたら、たぶん来れるって言ってたよ。たまたま、キューの谷間で空いてるみたいで、急な仕事が入らない限り大丈夫だって。だから、トムヤムも来るよね?」

すっかりと「行くこと」になっているのはチームガーンの宿命であろう。ミウで言う「店」とは、ウィパーワディー通り12/1にあるイサーン飯屋のことである。
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歌手が喜ぶコンサート

歌手が呼ばれるコンサートにも、いくつかの種類がある。それらは、

1.バンコクや近郊でのコンサート
2.車で行く県部でのコンサート
3.飛行機で行く日帰りのコンサート
4.飛行機で行く宿泊を伴うコンサート

に大別されよう。

どれも歌手にとっての仕事であることには違いないが、歌手にとって好ましい仕事とそうでない仕事があるのは、やはり体あっての商売ゆえ避けられない話であると思料する。
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ラムヨンが作詞・作曲した歌

昨今では、モーラムを前面に押し出したステージが主になっているゆえ、その歌を歌う機会は少なくなった。

ラムヨンの談話によれば「大学で教鞭を執っていた時代から今に至るまでの、自身の歌手人生を回顧しての歌」とのことである。私は、このことをずっと以前にラムヨンから教えてもらっていた。

ラムヨン自身も「プア・チーウィット」だと伝えるその歌の題名は ใจเธอเปลี่ยน (チャイ・ター・プリアン)という。訳せば「あなたの心変わり」か。ラムヨンは、以前に食事の席でこんなことを語ってくれたことがある。
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